英米、AIの安全性確保への取り組みで提携

David Shepardson

[ワシントン 1日 ロイター] - 英国と米国の両政府は1日、人工知能(AI)の安全性を確保するための取り組みで提携したと発表した。レモンド米商務長官とドネラン英科学・革新・技術相がワシントンで先進AIモデルの試験を共同開発する覚書に署名した。

レモンド氏は「AIが次世代の決定的な技術となることは広く知られている」とした上で「この提携は、国家安全保障上懸念されるリスクと幅広い社会の不安に対処するための両国研究機関による全面的な取り組みを加速するものだ」と述べた。

提携に基づき両国は、一般からのアクセスが可能なモデルに対する共同試験を少なくとも1回実施するほか、研究機関の間の人事交流も検討する。

ドネラン氏は「この種の取り組みでは世界初の提携だ」と指摘。「AIは既に社会に役立つ特別な力となっており、世界最大級の課題を解決する大きな可能性を秘めているが、それはこれらのリスクを管理できる場合に限られる」と語った。

両国はAIモデル・システムに関連した能力やリスクに加え、AIの安全性に関する技術研究を巡る重要な情報を共有する方針だ。

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