出来たてのまんじゅうや茶を月に1度、早朝に無料で振る舞う柏屋（本社・福島県郡山市）の朝茶会は1日、500回を迎えた。市内中町の本店は出勤途中のサラリーマンや地域住民ら約430人でにぎわった。
午前6時の開始前から店外に約100人の行列ができた。来場者は薄皮饅頭（まんじゅう）や桜餅などを笑顔で頬張り、記念撮影する姿も見られた。
出勤前に毎月参加している市内の会社員角倉徹哉さん（42）は初めて妻と小学生の長男、次男と一緒に訪れ、「家族で楽しい時間を過ごせた」とほほ笑んだ。市内の臼井栄喜子さん（85）は15年ほど前からの常連で、「知らない人とも会話が弾むのが朝茶会の魅力」と話した。
会長の五代目本名善兵衛さん（69）は「多くの人とともに節目を迎えることができ、うれしい限り」と来場客に感謝した。
