中国非鉄金属大手の洛陽欒川鉬業集団、23年純利益は36%増

中国非鉄金属大手の洛陽欒川鉬業集団、23年純利益は36%増

 洛陽欒川鉬業集団(チャイナ・モリブデン)が95%の権益を取得したキサンフ銅・コバルト鉱山。(資料写真、鄭州=新華社配信)

 【新華社鄭州4月2日】中国の非鉄金属大手、洛陽欒川鉬業集団(チャイナ・モリブデン)がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比7.7%増の1862億6900万元(1元=約21円)、純利益が36.0%増の82億5千万元だった。非経常項目を除く純利益は2.7%増の62億3300万元、1株当たり利益は35.7%増の0.38元となり、いずれも過去最高を更新した。

 コンゴ民主共和国における銅、コバルト事業が増収増益に大きく寄与した。テンケ・フングルーメ鉱山(TFM)による銅・コバルト鉱プロジェクトとキサンフー鉱山(KFM)による銅・コバルト鉱プロジェクトの稼働を受け、同社の2023年の銅生産量(含有金属量)は41万9539トンで、前年比14万2千トン(51.0%)増、コバルトは5万5526トンで3万5千トン増(2.7倍)となった。同社は2023年、中国第2の銅生産企業、世界首位のコバルト生産企業となった。

 孫瑞文(そん・ずいぶん)総裁は今後5年の発展目標について、「三歩走(三段階に分けて進める)」戦略の第2段階目標の達成を目指すとした。世界トップレベルの鉱業企業に仲間入りし、主要製品の年間生産量は銅が80万~100万トン、コバルトが9万~10万トン、モリブデンが2万5千~3万トン、ニオブが1万トン以上にするという。

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