目標はパリ出場! 17歳の車いすテニス選手、国際大会でたくましく 高室侑舞選手、川口市役所で活躍を報告

国際大会での成績を報告する車いすテニスの高室侑舞選手=3月26日午後、川口市役所

 埼玉県川口市在住で車椅子テニスの高室侑舞(ゆま)選手(17)は3月26日、川口市役所を訪れ、奥ノ木信夫市長に国際大会での活躍を報告した。

 高室選手は同市出身。1月にフランスで行われた「クライフ財団ジュニアマスターズ」大会に出場し、ジュニア車いすテニス女子ダブルスで優勝、女子シングルスで準優勝の成績を収めた。同月22日時点で世界ジュニア女子ランキング4位、同シニアランキング38位。22年の全米オープンジュニア車いす女子シングルスでは準優勝に輝き、現在は東京都内などに校舎がある高校で学びながら、神奈川県内の練習拠点で技術を磨いている。

 出迎えた奥ノ木市長は「まさに快挙。出場すら難しい国際大会での素晴らしい成績に心から敬意を表します。今後も高い目標を持ち練習に励んでほしい。高室選手の頑張る姿に市民は勇気づけられます」と活躍をたたえて激励。

 高室選手は「アウェイの環境で圧力を感じたが、その中でも持参した人形をなでたり、酸っぱいグミを食べたりして自分の精神状態を保つことができた」と笑顔。今後の目標については「今夏のパリパラリンピック大会はまずは出場が目標。そして4年後のロサンゼルス大会ではメダル獲得を目指したい」と力強く話した。

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