桐谷美玲「news every.」新キャスター登板初日から体調不良で欠席 それでも批判が起きないワケ

桐谷美玲(C)日刊ゲンダイ

春の番組改編シーズンだが、女優の桐谷美玲(34)が、3月27日から登板予定だった「news every.」(日本テレビ系)を体調不良のため欠席した。

桐谷は「本日から出演予定だったnews every.ですが、体調不良のため、今日明日と欠席いたします」と伝え、「初回からこのような事になってしまい、ご迷惑おかけし申し訳ない気持ちでいっぱいです。元気に参加できるよう、回復に努めてまいります」とインスタグラムにつづった。

桐谷は2012年から6年半にわたって同局の「NEWS ZERO」に出演。20年7月に第1子を出産したが、5年半ぶりにキャスターとして復帰することが話題になっていた。

欠席を伝えたニュースのコメント欄には、〈体調不良者を休ませるのは悪い判断ではないと思う〉〈不可避な体調不良もあると思うので、しっかり休養した後に頑張って下さい〉などと、おおむね好意的で批判の言葉は少なかった。

■星野源も体調不良で…

一方、俳優の星野源(43)も3月26日深夜の自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)を体調不良を理由に欠席。

番組の公式X(旧ツイッター)では放送開始時間4時間前の午後9時に、「本日放送予定の『星野源のオールナイトニッポン』は、星野さんの体調不良のため大事を取ってお休みとなりました。今夜25時からは『令和ロマンのオールナイトニッポン』をお送りします」と報告し、お笑いコンビ「令和ロマン」が急きょ代役を務めた。

体調不良によりタレントが仕事を欠席することは、かねてあったが、コロナ禍以降、周囲の認識はすっかり変わったという。民放テレビマンはこう話す。

「つい最近まで、芸能界では、根性論や精神主義がまかり通っており、急なドタキャンで“仕事に穴をあける”ことは、“自己管理不足で、プロ意識に欠ける”として、非難の対象でした。『責任もって代役をすぐ出せ』と所属事務所に詰め寄るプロデューサーもゴロゴロいましたが、コロナ禍以降、潮目が変わった。発熱など、罹患の恐れを隠して現場に出ることは、周囲に迷惑をかけてしまうので、逆に非難の対象となりました。コロナ、インフルエンザなど、どんな病気であれ、疑いがあれば、早めに欠席するのが当たり前になりました」

20年4月には、「報道ステーション」の当時の富川悠太アナが、発熱をおして番組に出演し、大バッシングとなったこともあった。

「あの時も本人は、“責任感”のつもりだったんだと思いますが、すでに当時から、世間と意識がズレていたんですよ。テレビ業界もやっと意識が変わりました。体調不良で休みとなっても、症状や病名は明かさないことも今では普通になっています」(前出のテレビマン)

当たり前といえば、当たり前だが、旧態依然としたテレビ業界も、やっと世間の常識並みにアップデートされたということのようだ。

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