JA全農とちぎ 出荷代金未払い問題で支払い開始 中央会会長ら陳謝

記者会見の冒頭、JAグループを代表し、集出荷センターの出荷代金未払いについて謝罪するJA栃木中央会の菊地会長(左から2人目)=1日午後、宇都宮市

 JA全農とちぎが運営する真岡市石島の青果物広域集出荷センターで生産者への出荷代金の支払いが滞っている問題で、全農とちぎは1日、3月27日から支払いを開始したと明らかにした。

 全農とちぎによると、出荷された青果物のデータをタブレット端末に手作業で入力する際に誤りがあったほか、青果物を荷受けから精算まで管理するシステムにも不具合があり、通常は10日程度で支払われる代金の精算が行えなくなっていた。

 支払いが滞ったのはJAはが野管内の農家617人。3月29日までに出荷された約4万4千件のうち、金額の確認が取れた約1万1千件で精算処理を終え支払いを始めたという。

 1日に宇都宮市で開かれたJAグループ栃木の年度初めの定例記者会見で、グループを代表してJA栃木中央会の菊地秀俊(きくちひでとし)会長が「精算の遅延により多大なご心配をおかけしてしまいおわび申し上げる」と謝罪。全農とちぎの中村昌文(なかむらまさふみ)県本部長も陳謝した上で「一日でも早い(支払いの)遅延解消に向け全力で取り組む」と述べた。

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