高気圧と黄砂

周囲より気圧が高く、閉じた等圧線で囲まれたところを高気圧といい、空気を周囲に吹き出しています。吹き出しているのに空気が減らないのは、下降流が生じて空気を補っているからです。この下降流によって偏西風に乗って日本付近に飛来した黄砂が地表付近に降りてきますので、生活に影響を与える黄砂は高気圧通過時に発生します。現在、高気圧におおわれ下降流になっていますが、上空に黄砂が飛来していないので、黄砂の影響はほぼありません。
あす3日は中国大陸から前線や低気圧が接近してきますので、西日本は雨、東日本も午後から雨の見込みです。黄砂の心配はありませんが、大雨に注意が必要です。

気象予報士・饒村 曜

画像について:2日午後9時の予想天気図。

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