ペルー6閣僚が相次ぎ辞任、大統領の不正蓄財疑いで政治不安高まる

Marco Aquino

[リマ 1日 ロイター] - ペルーのボルアルテ大統領に不正蓄財の疑いが浮上する中、6閣僚が1日に相次ぎ辞任し、後任が発表された。同国の政治不安が再び高まっている。

ペルー当局は大統領が高級腕時計を資産として申告せず、不正蓄財の疑いがあるとして週末に自宅や大統領府を捜索した。ボルアルテ氏は不正を否定し、自ら働いて得た金でロレックスの腕時計を買ったと主張している。

最初に辞任を発表したトレス内相に他の2閣僚が続き、3人ともボルアルテ氏への支持を表明。トレス氏は「家族や健康の問題」が辞任の理由と説明し、他の2閣僚は理由を明らかにしていない。

その後、貿易相や農業相などさらに3閣僚の辞任がボルアルテ氏より発表された。全部で19人いる閣僚のうち6人の交代がこの日のうちに決まった。

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