地域貢献や夢の実現へ 長崎県内の各企業で入社式 「長崎スタジアムシティ」での開催も

設中の複合施設「長崎スタジアムシティ」で開かれたジャパネットホールディングスの入社式=同市幸町

 長崎県内の多くの企業が1日、入社式を開き、地域への貢献や夢の実現などの目標を胸に、多くの若者が社会人としての一歩を踏み出した。通販大手ジャパネットホールディングス(佐世保市)が、10月開業予定の長崎市幸町の複合施設「長崎スタジアムシティ」で開いた入社式では、髙田旭人社長が新入社員92人に「皆さんを待っていた」と歓迎の言葉を伝えた。
 髙田社長は「30歳くらいになると、新入社員のときの悩みはちっぽけだったと思える。人間はその繰り返し。先は長い。あまり慌てないで」と笑顔で語りかけた。新入社員代表の梅飛翔(つばさ)さん(22)はあいさつで「何事にもストイックに取り組む。周りを幸せにできるような仕事をしたい」と述べた。
 十八親和銀行(長崎市)は114人が入行。式典は同市尾上町の出島メッセ長崎であった。山川信彦頭取は、人口減少などの問題に言及しながら「われわれの力が必要とされている。小さな積み上げを大事にして光る存在になってほしい」とあいさつ。新入行員代表の上野悠翔(ゆうと)さん(22)と五貫愛菜さん(22)は「地域経済発展に貢献できるよう努力していく」と誓いの言葉を述べた。
 佐世保市のハウステンボス(HTB)は92人が入社。社員の処遇改善などを反映し、2010年以降で最も多く、本県出身者は42人と半数近くを占めた。髙村耕太郎社長は「HTBはこれから世界に向けて飛躍していく。皆さんの人生も一緒に輝いていくことが大事」と激励。新入社員代表の吉川洋心(ひろと)さん(22)が「お客さまの人生を輝かせる最高級の感動、興奮を届けることができるよう努める」と決意表明した。
 県中小企業家同友会は諫早市内で合同入社式を開いた。11社22人の新社会人に中村こずえ代表理事が「思いやりと感謝の気持ちを忘れず楽しい社会生活を送ってほしい」とエール。新入社員は「夢の実現に向けて精進する」「人として成長できるよう学びたい」「いろいろな人から『ありがとう』と言われる社会人になりたい」などと、晴れやかさと緊張が入り交じった表情で、それぞれの目標や決意を力強く宣言した。

十八親和銀行の入行式で誓いの言葉を述べる新入行員代表(中央)=長崎市、出島メッセ長崎

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