サウジ、5月のアジア向け原油価格引き上げの見込み=業界筋

Florence Tan

[シンガポール 1日 ロイター] - 世界最大の原油輸出国、サウジアラビアは5月のアジア向けアラブ・ライト原油の公式価格(OSP)を値上げする可能性がある。

ロイターが製油所関係者6人を対象に実施した調査によると、5月のアラブ・ライトOSPは、オマーン・ドバイ産平均価格(バレル当たり)から20─30セント引き上げられるかもしれないという。

アラブ・エキストラ・ライト原油は、30─50セントの値上げが見込まれる。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ産のマーバン原油とのプレミアムが拡大したことが背景。

ロイターの調査では、マーバン原油5月先物の平均プレミアムは先月、対ドバイ原油で58セント上昇し1.73ドルとなった。アジア地域での堅調な需要に支援された。

サウジ国営石油会社サウジアラムコは毎月5日ごろに原油のOSPを発表する。価格は、消費者からの提案、前月価格の変動に基づき設定される。

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