台湾で行列のカステラ専門店「名東」、関西初出店7つの味で勝負

現地・台湾で行列のできる人気店「台湾カステラ専門店 名東(メイトウ)」が4月2日、「なんばウォーク」(大阪市中央区)内に関西初出店。全7種のフレーバーから曜日ごとに異なる3種が販売され、さまざまな味わいが楽しめる。

「台湾カステラ専門店 名東」が大阪・難波に関西初出店。大阪メトロ「なんば駅」北東改札から東へすぐ、台湾の創業者の人形が目印

2022年に日本へ初上陸し、東京に3店舗を構える台湾生まれの「名東」。台湾カステラといえば「シュワッ」などと例えられる口どけのよさが魅力で、同店では創業者が「歯がないおばあちゃんでも食べられるように」との思いから特に「軽さ」と翌日でも温めたら焼きたてを再現できる食感にこだわったそう。

たっぷりのメレンゲを使い、気泡を閉じ込めた生地は、焼き上がりにはふるふると揺れる柔らかさ。現地では開業から10年以上たった今でも行列ができるといい、日本の店舗でも本場の味を再現すべく主要食材は現地から直輸入し、低温でじっくり1時間ほど焼きあげたものを客の前で切り分けて販売する。

焼きたての大きなカステラ(約75✕33cm)を14個にカットして販売

また、曜日ごとにさまざまなフレーバーが登場するのも同店ならでは。毎日3種が店頭に並び、卵と牛乳をシンプルにいかしたやさしい甘みの定番「オリジナル」(1274円)を軸に、ほか2種は、カカオが濃厚なビター系「チョコレート」(1674円)など、現地でも人気の6種から日替わりが入れ替わりで販売される。

台湾で1番人気の「かぼちゃチーズ」(1490円)を試食すると、生地に練り込まれたかぼちゃの甘みに2種のチーズの塩味が加わり、軽食・おつまみとしてもアリな印象。東京では、甘酸っぱいレモンクリームをサンドした爽やか系「エンジェルレモン」(1490円)が人気といい、夏場に冷やしても楽しめそうだ。

大阪の店舗では全7種のフレーバーで展開し、その中から日替わりで3種を販売。(手前)毎日販売される定番の「オリジナル」(1274円)は素材本来の味わいをいかし、卵と牛乳のやさしい甘みが魅力

近年は関西でも台湾カステラ店が続々と進出しているが、担当者は「難波は味に厳しく、安くておいしいものが多い印象。流行り物で終わらせず、幅広い層に台湾文化を広めたい」と話し、既存店では若年層より40代以上の女性客が多いという。今後は月1回ほどのペースで期間限定品も展開予定で、「来る度に新しい発見があるように、ぜひ全種を制覇してもらえれば」と呼びかける。

「台湾カステラ専門店 名東 なんばウォーク店」(2番街南大道)の営業は朝10時~夜9時、テイクアウトのみ。カステラは常温で夏場以外は3日ほどの日持ち。

取材・文・写真/塩屋薫

「台湾カステラ専門店 名東 なんばウォーク店」

2024年4月2日(火)オープン
場所:大阪市中央区難波1丁目虹のまち3-2 なんばウォーク 2番街南大道118
営業:10:00~21:00

© 株式会社京阪神エルマガジン社