中心市街地ににぎわいを 旧さとちょうむつ松木屋店(青森・むつ市)で「マーケット」

旧さとちょうむつ松木屋店で開かれたKAMAFUSE MARKET

 昨年10月に閉店した青森県むつ市の「さとちょうむつ松木屋店」の交流スペースで3月30、31日、「KAMAFUSE MARKET(かまふせ・マーケット)」が開かれた。家族連れらが訪れ、手作りの雑貨やスイーツを買い求めていた。

 マーケットは、公園や広場を活用したイベントを行うことで、コロナ禍の影響を受けた事業者の支援とにぎわい創出につなげようと市が2020年度から開いている。

 むつ松木屋店の交流スペースは、さとちょう閉店後も市民に開放されており、バスの待合所や高校生が勉強する場所などとして利用されているものの、にぎわいを取り戻すきっかけづくりとして、今回初めてマーケットを開いた。

 30日は、むつ下北産のイチゴを使ったスイーツや青森ヒバのアロマ、手作りの布製小物などを扱う市内の7事業者が出店した。ちりめん生地を使った雑貨作りを体験できる店もあり、子どもたちが家族と一緒に楽しそうに手を動かしていた。

 東通村の会社員宮川祐希美さん(33)は「むつ松木屋店があるこの場所はもともとむつの中心で栄えていた場所。街のにぎわいは大事に残していくべきと思うので、こういうイベントがあると活気づいてとても良い」と話した。

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