青森・鶴田町長を連続10期40年 中野掔司氏が死去 94歳

 鶴田町長を1974年から連続10期務めた中野掔司(なかの・けんじ)氏が1日午前6時56分、老衰のため五所川原市の病院で死去した。94歳。鶴田町出身で、自宅は同町妙堂崎米元114。通夜は5日、葬儀は6日の予定で、場所は調整中。喪主は妻京子(きょうこ)さん。

 中野氏は五所川原農業学校(現・五所川原農林高校)を卒業後、鶴田町議を経て、74年に鶴田町長に初当選。以後10期40年にわたって町政を担った。

 町長在任中は、米国オレゴン州フッドリバー市との姉妹都市交流のほか、食生活改善や早寝早起きの推進、地産地消などを盛り込んだ「朝ごはん条例」の制定など、町独自の施策を数多く推進した。日本一長い木造三連太鼓橋である観光名所「鶴の舞橋」の建設実現にも尽力した。

 2001~03年には県町村会会長も務め、15年に地方自治功労で旭日小綬章を受章。14年に町長を退任した後も、鶴田町社会福祉協議会会長や北津軽郡社会福祉協議会会長を務めていた。

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