テバとヴィアトリス、J&J統合失調症薬特許訴訟で異議認められる

Blake Brittain

[1日 ロイター] - 米連邦高裁は1日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が同社の統合失調薬「インヴェガサステナ」の特許を侵害したとしてイスラエルのジェネリック医薬品(後発薬)大手テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズと米製薬会社ヴィアトリスを訴えた裁判で、両社の異議申し立てを認める判断を示した。

テバとヴィアトリスにとって同薬のより安価な後発薬発売への道を切り開く新たな機会となる。

高裁は、J&Jが保有する同薬特許として最後に残っている部分は無効な可能性があるとし、審理をニュージャージー州の連邦地裁に差し戻した。

J&J広報担当は「インヴェガサステナの知的所有権を引き続き守る」と述べた。

テバ広報担当は、高裁の決定に満足しており「この重要な低コストの医薬品を患者にできるだけ早く提供したい」と述べた。

J&Jの昨年のインヴェガサステナと関連薬の総売上高は41億ドル超に上り、このうち約29億ドルを米国が占めた。同社はテバとマイラン(現在はヴィアトリス傘下)がそれぞれ2018年と19年に提案したジェネリック薬が、特許侵害に当たるとして提訴していた。

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