カーナビが付いているという理由で「NHK受信料」を請求された! テレビを持ってないなら拒否できる? カーナビを撤去すべき?

カーナビにもNHK受信料を支払う義務がある

結論から申し上げると、自宅にテレビがなかったとしても、テレビ放送を受信できるカーナビが車に取り付けられていたらNHKと契約を結ぶ義務があります。これは放送法第64条に記載されている「協会の放送を受信することのできる受信設備」にカーナビの機能として搭載されている「テレビ受信機能」が該当するためです。

ですので、テレビ放送が映るカーナビを保有していれば無条件でNHKと契約をする必要がある、ということになります。

NHK受信料を支払いたくない場合、どのような対策が取れるか

テレビ放送を受信できる機器をカーナビ以外所持していない場合、これがなくなればNHKの受信料を支払う義務がなくなります。NHKとの契約をせずにカーナビを利用するためにどのような対策が取れるのか、3つの方法を紹介します。

カーナビを撤去する

テレビ放送を受信できる機器を物理的になくしてしまえば、NHKとの契約義務は生じなくなります。ですが、最近のカーナビは本来のナビ機能に加えてカーラジオやCD、DVDなどのメディア再生機能、ハンズフリー通話機能などを有しているため、なくなると困ってしまう人も多いでしょう。

その場合はひとまずラジオをはじめとするオーディオ機器を取り付け、カーナビはスマホで代用するなどすれば、ある程度の不便さはあるものの、対策が可能です。

受信できないように加工する

カーナビから物理的にチューナーを取り外してしまう、というのも1つの手段です。地デジチューナーを内蔵しているカーナビの場合は、物理的にチューナーを取り外すことは困難ですが、元々はアナログチューナーが内蔵されていて、後付けで地デジチューナーを取り付けている車の場合であれば、地デジチューナーを無効化することでNHKと受信契約をせずに車を利用することができます。

今もアナログチューナーを搭載した車があるのか、という疑問を持たれるかもしれませんが、2000年代初頭に発売された車はアナログチューナーを搭載している車も多かったので、この年代以前の車に乗っている人は、この方法で無効化することが可能です。

受信料が徴収されないカーナビに買い替える

カーナビ自体をチューナーレスのものに買い替える、というのが最善策です。近年は地デジチューナーが標準搭載されていないカーナビも発売されていますし、スマホ連携に特化したディスプレイオーディオも登場しています。予算に合わせてこれらに交換する、という方法も1つの手です。

理不尽に感じるかもしれないが、各々で対策しよう

自宅にテレビがなくても、ワンセグ受信できるスマホやカーナビがあるとNHKと受信契約を結ぶ必要があります。テレビが視聴できる機器がカーナビだけで、かつ全く試聴しない場合は受信料を支払う必要のないカーナビに買い替えるなどの対策をとっても良いでしょう。

出典

e-Gov法令検索 放送法

執筆者:宇野源一
AFP

© 株式会社ブレイク・フィールド社