舌がもつれたニュースキャスター…飲酒放送は事実だった=韓国

飲酒放送の疑惑が浮上した地域放送のニュースキャスターが実際に酒を飲んだ状態で生放送を行っていたことが明らかになった。これを受け会社側は視聴者に謝罪し、懲戒手続きを取ることにした。

2日、JIBSチェジュ(済州)放送側は、「キャスターのチョ・チャンボムが昼食とともに飲酒していたことが確認された」とし、「ニュース放送前に普段から服用していた薬と風邪薬を同時に服用したことで、このような事態が起きたと把握された」と明らかにした。JIBS側はキャスターのチョ氏に対する懲戒処分手続きを取る予定だ。

チョ氏は先月30日に「8ニュース」を放送した際、番組冒頭から不正確に発音したり肩を揺らすなど不自然な様子を見せ、飲酒放送の疑惑が浮上した。

チョ氏は総選挙と関連したニュースを伝える際、韓国野党「共に民主党」のウィ・ソンゴン候補と与党「国民の力」のコ・ギチョル候補の名前を正確に発音できず、文章も最後まで言えなかった。また、「候補別公約」、「投票注意事項」などを不正確に発音し、さらには約7秒間、画面だけが表示される放送事故も発生した。

この日の放送後、JIBSのホームページにある視聴者掲示板には、「8時のニュースのキャスターが発音もできず顔が赤くなっていたが、飲酒後に放送したのではないか」、「明らかに泥酔しているが、視聴者をばかにしているのか」などの抗議文が書き込まれた。

JIBS済州放送側はきのう、「視聴者の皆さんにご不便をおかけし申し訳ありません。さらに努力するJIBSニュースを目指します」という返答を掲載し、問題となった日の放送映像を全て削除した。

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