アルゼンチンとコロンビア、ミレイ大統領発言で悪化した関係修復へ

[ブエノスアイレス 1日 ロイター] - アルゼンチンとコロンビア両国は3月31日に発表した共同声明で、関係修復に動いていることを明らかにした。

リバタリアン(自由至上主義者)として知られるアルゼンチンのミレイ大統領が最近行われたCNNのインタビューで、コロンビアのペトロ大統領を「テロリストの殺人者」などと指摘。これを受けコロンビア外務省が、ペトロ氏の「尊厳を傷つけた」と非難し、アルゼンチンの外交官を大使館から追放するよう命令を発出していた。

ペトロ氏はコロンビア初の左派大統領でゲリラ運動組織「M19」の元メンバーだった。

こうした中で両国は外務省による共同声明で「それぞれの政府はさまざまな違いを克服して関係を強化するための具体的な措置を講じている」と述べた。双方の外交官を赴任地に戻すことなどがこうした措置に含まれる見通しだ。

ミレイ氏はこのインタビューで、メキシコの左派大統領ロペスオブラドール氏など他の中南米諸国指導者も「口撃」した。

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