多くの日本企業も“冠”に ゴルフと自動車メーカーの深い関係

会場内に大型車両が展示された「フォード選手権」(撮影/田辺安啓(JJ))

ネリー・コルダの出場3連勝で幕を閉じた「フォード選手権」は、今年2月まで「アリゾナ選手権」という大会名だったが、アメリカ3大自動車メーカーの一つであるフォード・モーターカンパニーが冠スポンサーに名乗りを挙げたことで急遽、名称が変わった。

ゴルフと自動車メーカーは昔から関係が深く、多くの大会や選手のスポンサーになっていることはご存知の通り。今年の米女子ツアーも、フォードの他にホンダ、BMW、ビュイックといった大会があり、PGAツアーもジェネシスとBMWの大会がある。

米女子ツアーの歴史を振り返ると、スズキ、マツダ、スバル、ミツビシなどの日本メーカーが冠スポンサーだったこともあるほか、過去にはリンカーン、キャデラック、クライスラー、シボレーといった耳馴染みのあるアメリカの自動車会社もスポンサーに並んでいた。さらにレクサスやメルセデスなど、オフィシャルカーなどの提供を通じて大会スポンサーになるケースもあり、関わり方は様々だ。

ゴルフコースに行くには車が必要、頻繁にプレーする人は裕福な人が多い、会場内に車を何台も展示できるスペースがある…などなど、ゴルフと車の親和性が高い理由はいくらでも見つかる。だが大前提として、アメリカにおけるプロゴルフというコンテンツが魅力的な宣伝媒体であることも忘れてはならない。

アリゾナ州(ゴルフ)(撮影/田辺安啓(JJ))

ところで、アメリカでは州ごとにナンバープレートのデザインが大きく異なる。さらに、同じ州のナンバーでも、デザインを選ぶことによって特定の団体や活動に寄付できる制度があり、バラエティに富んだナンバープレートを見ることができる。

自然保護活動や退役軍人団体のため、そしてゴルフ振興活動へ協力するためのナンバープレートもあり、発見するとうれしくなることもある。ちなみに、アリゾナ州のノーマルなナンバープレートは「サボテン×岩山×太陽」のデザインだし、フロリダなら「オレンジ×フロリダ州の地図」となっていて、それぞれの州の特徴を表している。日本でも最近は“ご当地ナンバー”が人気だが、もっともっとデザインに幅を持たせても面白いのではないだろうか。(JJ田辺カメラマン)

フロリダ州(ゴルフ)(撮影/田辺安啓(JJ))

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