米大統領補佐官が今週サウジ訪問、皇太子と会談へ

[ワシントン 1日 ロイター] - 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、今週サウジアラビアを訪問し、ムハンマド皇太子と会談する見通し。米国は、サウジとイスラエルの関係正常化へ進展を促している。

イスラエルとサウジの関係正常化に向けた協議は、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲とそれに続くイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃を受けて一時中断したが、ここ数カ月再開している。

米当局者は、サリバン氏はこの問題について皇太子と会談する予定だが、大きな突破口には至らないと思われると述べた。

別の米当局者は、サリバン氏は広範囲な議題を協議するとし、「(サリバン氏は)しばらくサウジに行っておらず、多くの議題がある」と述べた。

ブリンケン米国務長官は3月21日、サウジアラビアとイスラエルの関係正常化に向けた協議で米国とサウジは「良い進展」を遂げたと述べた。ただ、具体的な合意時期の見通しには言及しなかった。

サウジは関係正常化の見返りに米と防衛条約を締結し、原子力技術の民生利用に対する米国の支持を獲得したい考え。

© ロイター