「きつかったけど、ゴールできてうれしい」 沖縄本島130キロ 卒業記念に自転車で縦断 南風原町の学童クラブの40人

保護者や下級生の祝福を受けゴールする卒業生=3月17日、南風原町津嘉山

 南風原町津嘉山の学童クラブわんぱく家の6年生2人が3月16~17日、国頭村の辺戸岬から同町津嘉山まで約130キロの距離を自転車で走る「卒業サイクリング」に挑み、完走した。3月いっぱいで閉所となったため、下級生や保護者、支援員、OBも加わり総勢約40人で走破。ゴールのわんぱく家前では多くの人が出迎えた。

 一行は国道58号を南下し、名護市の許田公民館で1泊。2日間、仲間同士で励まし合いながら、ペダルをこいだ。

 卒業生の林香里奈さん(12)は「きつかったけれど、リタイアはできないと頑張った。ゴールできてうれしい」とにっこり。宮城遥音(はると)さん(12)は「楽しかった。わんぱく家がなくなるのは悲しいけれど、卒業までいられて満足している」と充実した様子で語った。

 ゴールの後は「卒業式」が開かれ、卒業生2人に保護者と支援員が手作りしたアルバムがプレゼントされた。子から親へ、親から子へメッセージを送る場面もあり、参加者の涙を誘った。

 2000年11月に立ち上がったわんぱく家は施設を継続利用できなくなり、閉所となった。(社会部・嘉数よしの)

完走を喜ぶわんぱく家の子どもたちと保護者、支援員ら

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