45歳で今から「NISA」に満額つぎ込むのは意味がないでしょうか?

NISAとは

NISAは、運用益を非課税で受け取れる制度です。

またNISA では、非課税の運用益を無期限で保有できます。

つまり、保管する期限を気にせず口座に入れておき、引き出す期限もないため必要なときに運用益を引き出せる点がメリットであるといえるでしょう。

金融庁「新しいNISA」によると、年間投資枠が120万円までの「つみたて投資枠」と240万円までの「成長投資枠」があり、これらは投資対象商品が異なるようです。

自分が投資したい商品や予算に応じて、どちらにするか選択するといいでしょう。

45歳からNISAを利用しても意味がない?

貯蓄として投資につぎ込むのは、タイミングが早い方が将来受け取れる金額をより多くできる可能性が高まります。

しかし、45歳から始めたからといって遅いということはありません。

もしつみたて投資枠で満額をつぎ込むとしたら、年間上限が120万円のため月額10万円です。

月額10万円で15年後の60歳まで運用した場合のシミュレーションをしてみましょう。

今回は、金融庁の資産運用シミュレーションを使用して求めます。利率を1%、3%、5%、7%で運用した場合における15年後の元本額や運用益は、表1の通りです。

表1

※金融庁「NISAを始める前に 資産運用シミュレーション」を基に筆者作成

1%で運用したとしても、140万円以上の運用益を得られます。

さらに、毎年7%の運用益だった場合だと、15年後の運用益は1369万6000円の試算です。

45歳から始めても、満額をつぎ込むとしたら十分な金額を貯蓄しやすいといえるでしょう。始めるにあたって不安がある場合は、金融機関で専門家に相談することも方法の一つです。

45歳からでも満額をつぎ込めば老後に向けた資産形成をできる可能性が高い

NISAは、若いうちから始めておいた方が長期間運用できるため資産形成に役立ちます。

しかし、45歳になってからNISAを始めたからといって、意味がないわけではありません。15年間運用すれば、1%の利率でも100万円以上、7%なら1000万円以上の運用益が生まれる試算です。

もちろん、投資なのでリスクはありますが、資産形成として始めるには45歳からでも遅くはないでしょう。NISAについて各金融機関が相談窓口を開いているケースもあります。利用するか悩んでいる方は、一度専門家に意見を聞いてみることをおすすめします。

出典

金融庁 新しいNISA
資産運用シミュレーション

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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