「韓国に20年くらい差を開けられた」鈴木亮平 『だれかtoなかい』で明かした日本エンタメ業界への“危機感”にSNS衝撃

3月31日放送の『だれかtoなかい』(フジテレビ系)に、ゲスト出演した鈴木亮平(41)と賀来賢人(34)。番組内で鈴木が日本の俳優が置かれている環境に言及した一幕が、反響を呼んでいる。

MCの中居正広(51)に作品との出会い方について問われ、「賀来くんは本当にすごいなって思っていて。自分で考えた企画を配信サービスに持ち込んで、それが世界的にヒットさせてるので、本当にすごいことを成し遂げているなぁと」と語った鈴木。Netflixで大ヒット配信中の『忍びの家 House of Ninjas』で原案・主演を務め、企画を立ち上げるところから作品化を実現させた賀来を讃えた。

MCの二宮和也(40)に「それはできないなって思いがあるの?そこまでは」と問われると、鈴木はこう続けたのだった。

「いや、もう正直、我々日本の俳優もどんどんそういうことをしていかないと、どんどん世界に取り残されていくなって危機感は、僕だけじゃなくて、今みんな持っていて。(賀来が)それを一番最初に、オリジナル企画で成し遂げた人なので」

賀来は中居に「誰かにやってみ、やってみ(って促された)なの?」と問われ、緊急事態宣言下だったコロナ禍で2カ月半ほど仕事が休みになってしまったことを「めちゃめちゃ怖くなっちゃったんですよ、急に」と回想。そう前置きした上で、「海外の俳優さんって自分達で制作会社を作って、プロデューサーとして自分たちのやりたい作品を作ってるんですよ。で、自分達で作るっていうのって、たぶんすごく俳優にとって自然なことなんじゃないかって(思った)」と語った。

『忍びの家 』をNetflixに持ち込んだ経緯について、知り合いの監督と脚本家兼俳優の3人で“Zoom飲み”をしながら企画書を作成したと明かした賀来。プレゼンも自ら行ったという。こうした成功体験に、賀来は「俳優しかやったことない人間の企画を、まず通してくれる会社もすごいなって思うし。『やっていいんだ』って(思った)」と実感したようだ。

そんな賀来と鈴木は、日ごろから「こういう作品あったらいいよね」「こういうストーリーあったら面白いのに」と考えているという。

二宮が「なんでやらないの?それを?」と投げかけると、鈴木は「それは今までやっぱり、日本の業界で俳優が先頭に立ってプロデュースするってことが、あまり良くないとされていた風潮があったということは、認めなければいけないと思っていて。“俳優は演技だけをやった方がいい”とか」とコメント。

中居が「監督業、脚本業、プロデュース業と分けてね」と“分業制”について言及すると、鈴木は「それでずっと、今まではこれたんですけど。今僕、幕末に似てるなぁと思っていて」と日本のエンタメ業界について指摘。その上で、こう力説したのだった。

「今本当に過渡期で、みんな新しいことをやろうとしていて。なぜかっていうと、気がついたら我々は日本の国内だけに向けて作品を作っていたんだけれども。気がついたら海外に、例えばお隣の韓国に20年くらい差を開けられちゃったっていう危機感があって。

なんでかっていうと、韓国は20年前からそれ(海外に向けた作品制作)をずっとやっている訳じゃないですか。これをなんとか取り戻さないといけないっていうことで。もちろん海外が全部いいわけじゃないから、日本に合ったやり方は要るんだけども、そこに対して実際に行動していっているうちの(賀来は)先鋒」

賀来の挑戦をきっかけに、「一気に変わると思います」と真剣な眼差しで言い切った鈴木。彼が明かした日本のエンタメ業界の実態に、SNSでは驚いた人もいたようだ。こんな声が上がっている。

《熱意が凄い》
《鈴木亮平さんが「韓国と比べて20年遅れてる」って明言したのドキッとしたな・・・》
《鈴木亮平がはっきりと「韓国(の映画・ドラマ)から20年遅れている」と言ったのはちょっとびっくりした。昨今、後れをとっていることは認めざるを得ない雰囲気でも、当該業界ど真ん中の人間が”20年”と定量化して表現したことに》
《日本エンタメを応援する韓流ファンとして、日本を代表する俳優たちが地上波でこの話をしてくれて嬉しい。頑張れ日本エンタメ》

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