発達障害の子ら安心して空の旅を 自閉症啓発デーで模擬搭乗体験

模擬搭乗体験会の参加者に機内の設備や過ごし方を説明する日航の乗務員=2日午前、羽田空港

 国連が定める「世界自閉症啓発デー」の2日、自閉症など発達障害のある子どもらに安心して空の旅を楽しんでもらえるよう、日航が羽田空港で実際の航空機を使った模擬搭乗体験会を開いた。

 神奈川県内の特別支援学校生や保護者ら15人が参加した。光や音を遮断し、感覚過敏などの特性でパニックになった際や、搭乗前に心を落ち着けるための空港内の設備を見学。保安検査場を通り、バスに乗って航空機の座席に着くまでの手順を確認した。

 搭乗後は離着陸時の大きな音や客室乗務員のアナウンス、照明の切り替えといった環境の変化を機内で再現。乗務員らが付き添って、機内の設備や過ごし方を説明した。

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