「還付金がある」とウソの電話 年度末を理由に急かされ60代女性が約40万円だまし取られる

「還付金があるが、年度末で手続きができるのはきょうが最終日」などとウソの電話で急かされ、60代女性がおよそ39万円をだまし取られました。

高知県警によりますと、3月30日午後1時半ごろ、高知県内に住む女性の自宅の固定電話に、日本年金機構を名乗る男から「国民年金保険料をもらいすぎており、2万8800円の還付金があるが、年度末できょうが最終日の手続きになる」などとウソの電話がありました。さらに、銀行職員を名乗る男からも電話があり、「きょう中に振り込みたいが、近くに銀行はあるか」「銀行に着いた頃にまた電話するので待っていて」などと言われ、女性は自身の携帯電話の番号を伝えました。

その後、女性は自宅近くの金融機関に移動。駐車場で待機していると、銀行職員を名乗る男から電話があり、指示通りにATMを操作した結果、38万8284円をだまし取られたということです。

県警によりますと、今年、特殊詐欺による被害は高知県内で18件起きていて、被害額は2億5791万円、去年の同じ時期の8倍にものぼります。被害の9割以上がウソの投資話を装った金融商品詐欺ということです。

県警は「公金手続きはATMで操作することはないため、電話がきたら警察や家族に相談してほしい」と注意を呼びかけています。

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