5年ぶりに一般参列再開 日光山輪王寺で伝統行事「強飯式」

とちぎテレビ

山盛りのご飯を残さず食べるよう、山伏が責め立てる伝統行事「強飯式」が2日、日光山輪王寺で行われました。

今年はコロナ禍が落ち着いたことで、5年ぶりに通常開催となりました。

輪王寺の強飯式は、日光山に古くから伝わる儀式で、山伏が修行した場所から持ち帰った供え物を人々に分け与えたのが始まりと言われています。

強飯頂戴の儀式では、ろうそくが灯された神秘的な雰囲気の中で、強飯頂戴人と呼ばれる参加者が、山伏姿の僧侶から3升もの山盛りのご飯を差し出され「七十五杯残さず食べろ」と責め立てられます。

頂戴人や参列者は、難を逃れ福をさずかるとされていて、厳かな儀式に見入っていました。

強飯式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年から一般の参列や強飯頂戴の儀式などを行わず、法要のみでした。

しかし、今年はコロナ禍が落ち着いたことで、5年ぶりに本来の形式の通常開催となり、見どころの一つ「がらまき」も行われました。

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