優れた童話作品に贈られる「アンデルセンのメルヘン大賞」の授賞式が2日、広島市で開かれました。
ことしで41回目になるこの「童話大賞」には一般部門とこども部門、あわせて1116点の応募がありました。
一般部門の大賞は東京都の竹田まどかさんが書いた「次のおしごと」です。もうすぐ定年を迎える女性が訪ねた店は…。
朗読「次のおしごと」)
「『いらっしゃいませ』声がして奥から出てきたのは一頭のトナカイでした」
クリスマスの装飾がきれいな店の前にたたずむ女性。店主のトナカイに迎えられ、サンタクロースのブーツを作って、「サンタの仕事」をすることになるというファンタジーです。
「次のおしごと」一般部門大賞 竹田まどかさん
「『えっ?』というがっかりするような時があったとしてもまた別のところで輝けるというようなことを伝えたい」
こども部門の大賞には東京都の小学生、上野葉月さんの犬を主人公にした「コテツ、生きる」が選ばれました。
大賞の作品などは絵本として刊行される予定です。
また、挿絵の原画はひろぎんホールディングスの本社ビルで展示されています。