キツネが館林城の築城を導いたという伝説にちなむイベント「OINARI FES(おいなり・フェス) 館林稲荷祭り」が6日、群馬県館林市の館林城ゆめひろばを中心に初めて開かれる。親子でキツネにふんするパレードや舞台、物販などを行い、地域の歴史に親しんでもらう。
館林城には、七夕の夜にキツネが尾を引いて城下の区割りを示したという伝説があり、尾曳(おびき)城とも呼ばれている。こうした歴史を子どもたちに楽しみながら知ってもらおうと、祭りが企画された。
パレードは、キツネが宵に尾を引き始めたとされる宵稲荷(よいいなり)神社(本町2丁目)を午前11時半ごろ出発し、ゆめひろばへ向かう。出発前にキツネの面に参加者がそれぞれ色を塗り、身に着ける。当日参加もできる。
同神社の清掃や歴史伝承の活動を続ける「弁天会」が主催する。代表で同市出身のパーカッション奏者、SUGEE(スギ)(本名・杉崎任克)さん(48)=写真=は「地域の人が大切にしてきた城下町の歴史に、子どもが親しむきっかけになれば」と話している。
舞台ではSUGEEさんが作曲した「館林きつねダンス」を披露し、参加者と一緒に踊る。
祭りは午前10時~午後4時。問い合わせはメール(bentenkai.tatebayashi@gmail.com)で同会へ。