油漏れで東北新幹線が運転見合わせ…始発前の安全点検担う「確認車」とは?

東北新幹線は2日、福島市内で工事用車両「確認車」が故障した影響で、始発から東京と仙台の間で運転を見合わせました。昼すぎに全線で運転を再開しましたが、その後も遅れや運休などの影響が出ています。

「確認車」とは、夜間の工事のあと、始発の運転開始前に安全に運転できるかどうかを確認するために走行する車両です。

JR東日本によりますと、下り線のレールで、白石蔵王から福島に向かっている途中に確認車の油圧の低下を知らせるアラームが鳴り、油漏れに気づきました。

油が漏れたレールを新幹線が走ると、線路の上を車輪が滑ってブレーキがかからなくなるおそれがあるということです。エンジンオイルを入れる給油口の接続部分から約20リットルのオイルが約16キロメートルにわたって漏れたと見られていて、漏れた原因については現在調査中です。

東北新幹線は午後0時半ごろ全線で運転再開しましたが、今回の故障により東北・山形・秋田新幹線で、最大332分、20本の遅れが発生したほか、76本が運休となりました。これにより4万3500人に影響が出ました。

JR東日本では、「ただちに原因究明をはかり安全運転に努めていきます」としています。

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