なでしこジャパンメンバーの神対応。インタビュー後の丁寧な返答はある意味衝撃だった【取材こぼれ話】

ある選手のインタビュー取材を終えて、「今日はありがとうございました」とお礼を伝えると、その選手からまさかの返答が…。

「こちらこそ、今日はわざわざ取材に来ていただき、ありがとうございます」

長い記者人生の中で、ここまで丁寧に言われたことは初めてである意味衝撃だった。こんな選手がいるのかと、素直にそう思った。

この日インタビューに応じてくれたのは、藤野あおばである。日テレ・東京ヴェルディベレーザのアタッカーで、なでしこジャパンの一員でもある藤野は、2004年生まれの20歳で、学生という側面もある。にもかかわらず、この年齢でというと失礼かもしれないが、とにかく取材対応は完璧、しかも礼儀正しい。おそらく家庭のみならず、クラブや代表チームでの指導が行き届いているからこその振る舞いだろう。

振り返れば、なでしこジャパンは練習の時、メディアへの挨拶も欠かさない。ちょっとした気遣いができるか否か。社会人として、プロとして大切な要素のひとつであると思う。

ほんの些細な出来事ではあるが、藤野の対応は大袈裟ではなく神だった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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