福岡県が登録人口で北海道を抜いて都道府県人口ランキングで第8位に浮上

長年、全国47都道府県の人口ランキングで第9位だった福岡県は、住民基本台帳人口(登録人口)で北海道を抜いて、第8位にランクアップしていたことが分かりました。最近の福岡県と北海道の人口推移をみながら、将来推計人口の動向についても注目していきます。

2024年1月末の住民基本台帳人口で福岡県が北海道を抜く

福岡県は、2024年1月末時点の住民基本台帳人口(登録人口)で北海道を抜いて、全国47都道府県の人口ランキングにおいて、第8位に浮上した。
住民基本台帳人口とは、各市町村に備え付けられている住民基本台帳に記録されている住民の数を集計した人口のことである。
住民基本台帳は、市町村長や特別区区長が、住民全体の住民票を世帯ごとにつくる公簿であり、氏名、生年月日、性別、住所などが記載されている。

福岡県、北海道が毎月発表している住民基本台帳人口において、2024年1月末時点での集計分で福岡県は509万1,167人であり、508万8,470人の北海道を2,697人差で抜いた。
この結果、全国47都道府県での人口ランキングにおいて長年、第9位だった福岡県は、順位を一つ上げて第8位にランクアップしている。
なお、2024年2月末時点での住民基本台帳人口においても福岡県508万8,194人に対して、北海道508万2974人だった。その人口差は5,220人となり、両者の差は広げている。
福岡県、北海道ともに人口は減少傾向にある。そうした中、減少割合がより少なかった福岡県が、減少割合がより大きかった北海道を追い抜いて、逆転した展開になっている。

国立社会保障・人口問題研究所の将来推計で2025年での逆転を予測

今回、住民基本台帳人口(登録人口)で福岡県が北海道を抜いて第8位にランクアップし、北海道が第9位となったことによる、『都道府県人口におけるトップ10ランキング』は、下記の通りとなっている。
なお、『住民基本台帳人口』は、住民基本台帳に記載されている住民の数であり、『登録人口』とも呼ばれる。
一方、『推計人口』とは、国勢調査を基に推計された人口であり、『常住人口』と言われることもある。

厚生労働省管轄の国立研究機関として、人口・経済・社会保障の調査研究を手掛ける国立社会保障・人口問題研究所による将来推計人口では、2025年の国勢調査時点における福岡県と北海道の人口逆転が予測されていた。
国立社会保障・人口問題研究所によると、2020年時点で522万4,614人だった北海道の将来推計人口(2020年国勢調査基準)は、2025年500万7,066人、2030年479万1,556人、2035年456万2,362人、2040年431万9,217人、2045年406万7,642人、2050年382万16人となる見込みだ。
一方、2020年時点で513万5,214人だった福岡県の将来推計人口(同)は、2025年507万2,512人、2030年498万9,131人、2035年488万5,596人、2040年476万2,029人、2045年462万2,818人、2050年447万9,021人という見込みになっている。

参照サイト

福岡県『住民基本台帳【日本人・外国人合計】令和6年2月末日現在』
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/718087_62047725_misc.pdf

北海道『住民基本台帳人口・世帯数』
http:// https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tuk/900brr/index2.html#1

国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口(2023年推計)
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp

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