「4部の選手? アンフェアだ」過熱するマンCエース批判にセルティック英雄が待った!「ハーランドは問題ではない」

元イングランド代表のクリス・サットン氏が、加熱するアーリング・ハーランド批判に待ったをかけた。英紙『Daily Mail』が伝えている。

新時代の怪物と称される23歳のノルウェー代表FWは昨季、公式戦53試合で52ゴールをマーク。マンチェスター・シティのプレミアリーグ3連覇と、チャンピオンズリーグ初制覇を含む3冠の立役者となった。

ただ、加入2年目の今季は得点ペースがやや鈍化。3月31日に行なわれたアーセナルとのリーグ首位攻防戦(0-0)でも、まさかの空振りで決定機を逃した。

アーセナル戦後、戦犯として各所から厳しい声が飛び、マンチェスター・ユナイテッドの元主将ロイ・キーン氏は「落としのパス、ヘディングやゴール前でのプレーは世界一だと思う。しかしプレー全般があまりにお粗末で、ほとんどリーグ2(4部)の選手のようだ。改善する必要がある」と言い放った。

【動画】そこで空振り?頭を抱えるしかなかったハーランドのお粗末なミス
ハーランドはスケープゴートになるなか、サットン氏は「(批判が)少し行き過ぎだ。誰もが理由やスケープゴートを探している。それは少しアンフェアだ」と警鐘。「なぜ彼はシティと契約した? ゴールを決めるためだ」と主張した。

「彼のホールドアッププレー(ポストプレー)はもっと良くなるのか? ああ、そうなるさ。でも、それが連れてこられた目的ではない。今シーズンも素晴らしいシーズンを送ったと言えると思う。確かに昨シーズンのような高みには達していないが、そのような高みを目ざすのは常に難しい。シティにとってより大きな問題は、他のエリアからの創造性の欠如だ」

かつてセルティックでゴールを量産した51歳はそのうえで、こう結論付けた。

「私の見る限り、ハーランドは問題ではない。ロイ・キーンやスタジオの人々は、ただそこに何かを求めているんだと思う。『リーグ2のホールドアップ・プレーヤーだ』なんて事実ではない。アンフェアだ」

サットン氏は、正しい物差しで評価すべきと考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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