鎌田大地は先発に復帰!ラツィオはトゥドール新体制で何が変わったのか。伊紙が見解「カマダを理想の役割に動かすかも」

ラツィオの鎌田大地は、イゴール・トゥドール新監督の初陣でボランチとして11試合ぶりに先発出場した。だが今後、トップ下で起用されることも考えられる。

辞任したマウリツィオ・サッリの後を継いだトゥドールは、大きな方針転換に踏み切った。ユベントスとの初戦で、前任者がこだわった4-3-3からシステムを変更したのだ。

さらに、ルイス・アルベルト、マテオ・ゲンドゥジといった主力をベンチスタートにし、鎌田やペドロなど出場機会に恵まれていなかった選手をスタメンに起用している。

そして、ラツィオは上々のパフォーマンスで強豪ユーベを苦しめ、終了間際の決勝点で劇的に勝利。停滞感があったチームが見せた変化に結果も伴い、新監督の手腕は高く評価された。

イタリア紙『Gazztta dello Sport』は4月1日、トゥドール体制で何が変わったかを分析する記事を掲載。保持率や重心、奪還の高さや、タッチ数やパスの多さなどを指摘しつつ、勝利を目指す勇敢さなど、好印象を与えたと報じている。

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また、トゥドールの“師匠”ジャンピエロ・ガスペリーニ監督(アタランタ)の3-2-4-1が、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督の戦術にもインスパイアされていることを指摘。両サイドにウィングを置き、CBのジョン・ストーンズを中盤で起用したグアルディオラとの違いにも触れた。

「トゥドールはマッティア・ザッカーニという真のウィングをひとり選んだだけで、逆サイドはアダム・マルシッチとした。だが、中盤にはストッパーではなく、トップ下のカマダを起用している。もっと攻めてくる相手に対しては、用心深くなるかもしれない。だが、スタートは本当に攻撃的だ」

また、同紙は今後の修正点について、「ゲンドゥジを外し続けることは考えにくい」と報道。初戦はフランス代表から戻ったばかりだったゲンドゥジが、ボランチの一角を務める可能性に言及した。

「彼がダニーロ・カタルディ(あるいはニコロ・ロベッラ)と中盤で組み、カマダを理想の役割、つまりフェリペ・アンデルソンに並べるトップ下に動かすかもしれない。マルシッチ、フェリペ・アンデルソン、カマダ、ザッカーニの並びは、より動きがあって予想不可能だ」

好発進したことで称賛されているラツィオだが、トゥドール体制でまだ1試合を終えたばかりなのも事実。新監督とチーム、そして鎌田がこれからどのような戦いを見せていくのか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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