ラッパーのダースレイダー、国立民族学博物館の特別客員教授に就任

ラッパー/MCのダースレイダー(DARTHREIDER/本名和田礼)さんが4月2日、国立民族学博物館の人類文明誌研究部・特別客員教員(特別客員教授)に就任したことを明かした。

研究課題は「辺境・日本におけるヒップホップの特殊性と普遍性に関する研究」。

国立民族学博物館の公式サイトの記載によると、活動は4月1日からで、在任期間は決まっていない。

司会業に執筆業など、幅広い活動で知られるダースレイダー

ダースレイダーさんは、1977年4⽉11⽇生まれのラッパー/MC。パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。⽗はテレビ朝日「ニュースステーション」などの解説員をつとめた和⽥俊さん。

ラップ活動に集中するため東京⼤学を中退し、2000年にヒップホップユニット・MICADELICのメンバーとしてデビューし注目を集めた。

2004年には、⽇本のヒップホップシーンでは初となる、アーティスト主導のインディーズレーベル・Da.Me.Recordsを環ROYさんらと設⽴。KEN THE 390さん、COMA-CHIさん、TARO SOULさんら、若手アーティストの育成に尽力した。

また、フリースタイルバトルをはじめ数々のイベントを開催し、MCバトルの文化を次世代に繋げていった立役者の1人でもある。

2010年6⽉に脳梗塞で倒れ、さらに合併症で左⽬を失明するも復帰。復帰後から付けている眼帯はトレードマークになっている。

その後は「⾼校⽣ラップ選⼿権」への企画・出演や、余命宣告の経験を歌った「5years」で話題に。

現在はThe Bassonsのボーカルの他、司会業、執筆業と様々な領域で活動している。

大阪・万博記念公園の国立民族学博物館

ダースレイダーさんが特別客員教員をつとめる国立民族学博物館は、大阪府の万博記念公園にある民族学博物館。

1974年に創設され、1977年11月に開館。2024年には創設50周年を迎える。

地域に関する展示をはじめ、特別展示や企画展示を実施する傍ら、文化人類学と民族学に関する調査・研究を行っている。

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