クマ出没可視化アプリ「Bears」 八幡平市、公式LINEへの通報共有

クマの出没情報をリアルタイムで示すアプリのイメージ(八幡平市提供)

 八幡平市は1日、ツキノワグマの出没情報を可視化するアプリ「Bears(ベアーズ)」の運用を始めた。市の公式LINE(ライン)に目撃した日時や頭数、場所を市民らに通報してもらい、内容をリアルタイムで共有する。人里に現れる「アーバン・ベア(都市型クマ)」の増加を踏まえ、被害防止に役立てる。

 公式LINEメニューの防災・クマ情報に「通報」と「出没情報」のボタンを新設。クマを目撃した場合は通報を押し、自身の名前や電話番号、見つけた日時と頭数を入力、地図上の場所をタップする。他者の通報は出没情報で確認でき、市ホームページにも公開する。

 現在は直近2週間の情報を閲覧可能。いつの目撃か瞬時に判別できるよう色分けも検討する。同市大更の「Golden Field」(ゴールデンフィールド、金野利哉社長)がシステムを開発した。使用料は年53万円の見通しで、情報は全て市農林課のモニターで一元管理する。

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