長引く花粉症シーズン 薬不足で医療機関も苦慮「マスク」「外出しない」対策を【新潟】

全国的な「薬不足」

例年であれば「花粉症」のピークをすぎる時期ですが、県内は、3月下旬から一段と気温があがり、新潟市のクリニックでは花粉症の患者が後を絶ちません。さらに、医療界全体で抱える課題にも直面しています。

新潟市中央区の大滝耳鼻科クリニック。外来の約半数が、花粉症患者だといいます。

■大滝耳鼻科クリニック 大滝一院長
「鼻・目・全身症状など人によって症状のパターンが違う。例年4月初めくらいまでで新潟は終わるが4月半ばから後半まで行く可能性はある。」

新型コロナやインフルエンザと似た症状の人もいるため、見分けが難しい現状がある一方、若い世代の罹患が増えていると指摘します。

■大滝耳鼻科クリニック 大滝一院長
「以前であれば小学校中学年くらいから症状が出る人が多かったが、今は3歳4歳の幼稚園児なども症状が出てきていて若年化している。はっきりした原因は何とも言えない。」

この状況で直面しているのが、全国的な「薬不足」です。
新型コロナの治療でせき止めや解熱剤が大量に使用されたことなどを受け、在庫が少なくなっているといいます。

■大滝耳鼻科クリニック 大滝一院長
「正直言うとアレルギーの薬が非常に少ない。全国的に。どこの病院も処方に苦労している。そういう状況なので、自分でできる対策は十分とってもらいたい。」

対策として、気温が高く風が強い日中は外出を控えること。帽子や眼鏡、マスクの着用などが有効で、症状が重い人に対しては医療機関での治療を呼び掛けています。

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