3月の短観 自動車中心に製造業で悪化も2期連続でプラス 日銀前橋支店 

日本銀行前橋支店

日本銀行前橋支店が発表した3月の短観・企業短期経済観測調査によりますと、県内企業の業況判断指数はプラス2で製造業で悪化したものの、2期連続のプラスとなりました。

日本銀行前橋支店によりますと景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた「業況判断DI」は、前回の12月から1ポイント下がりプラス2でした。

業種別でみると、製造業は一部の自動車メーカーが生産を停止したことなどの
影響を受け5ポイント悪化しマイナス10でした。一方、非製造業は、人流の回復などでイベント需要が増え、娯楽などのサービス業が好調で3ポイント改善のプラス16でした。

また、人員の過不足を表す「雇用人員判断DI」は、全産業でマイナス28と
人手不足感が続いています。特に非製造業は深刻でマイナス47と、マイナス49だったコロナ前の2019年6月の水準まで悪化しています。

日本銀行前橋支店の肥後 秀明支店長は、「全国と同様に県内経済も回復傾向にあるが、これまで堅調だった設備投資に陰りがみられ影響を注視したい」と話しています。

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