“大阪最強の半グレ” サップ西成「全てを曝け出す」自伝 赤裸々に語る逮捕の理由や幼少期のこと

徳間書店から、『サップ西成自伝 奪還 「大阪最強の半グレ」と呼ばれた男』が発売された。サップ西成は大阪発の地下格闘技大会で一世を風靡し、その大会を日本一の規模にまで育て上げた人物だ。

西成で生まれ、飢えと貧困に苦しむ幼少期を過ごしたサップは、二度の網膜剥離を乗り越えて大会の運営者に。しかし、「半グレ」の烙印を押され大会は解散。2013年には前田日明襲撃事件を起こし、その後表舞台から姿を消す。

2023年、SNSが生んだ総合格闘技大会「BreakingDown」で彼は衝撃の復活を遂げるものの、2024年3月には逮捕される。その理由は「お前がサップ西成だから」というものだった。

この自伝は、西成で生まれ育ち、貧困による飢えに苦しんだサップの半生の物語だ。力が序列を決定するこの世界で生き抜くために、暴力を覚えたサップ西成。人気コンテンツへの露出によって、SNSでは過去が都市伝説を伴って拡大し、独り歩きしていく現状に、「このままでは私は過去に潰されてしまう。」と全てを曝け出す覚悟で出版される本書。ぜひチェックしてみよう。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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