「こんなところに、こんなにきれいに咲いているとは…」“花咲か夫婦”が作った山奥の桃源郷 満開のサクラ・菜の花が一面に(高知県大川村)

高知県大川村で、この時期恒例の「さくら祭しばざくら祭」が開かれています。“花咲か夫婦”が作り上げた光景は圧巻で、満開のサクラと一面に咲いた菜の花が山里を彩っています。

(京面龍太郎アナウンサー)
「大川村の山奥、井野川地区に来ています。緑が広がる山の中ですが、こちら、一面に菜の花とサクラが咲き誇っています。きれいな光景、まさに“桃源郷”です」

大川村の井野川地区では、この時期恒例の「さくら祭しばざくら祭」が開かれています。ここは、2004年に村にUターンしてきた川上千代子(かわかみ・ちよこ)さんと夫の文人(ふみと)さんの自宅の“裏庭”。川上さんたちは、この山の斜面を整備して花を植え、「祭り」を始めました。

(川上千代子さん)
「(11年前に)定年退職して『何をしようかな』と思ったときに、ちょうど、サクラとか菜の花がきれいに咲き始めたので、祭りを開催したんですが、徐々にお客さんが多くなってきて、1人ではなかなか管理もできなくなってきたので、実行委員会を作って、若者たちと、村の活性化のために、実行委員会で頑張っています」

70本ほど植えられたソメイヨシノは、1日に満開を迎え、今がちょうど見ごろです。

(高知市から)
「こんなところに、こんなにきれいに咲いているとは」
「また高知城と違って、山の景色と一緒になって、すごくいいですね」
「きれいなね。今年の桜はいっぺんに咲いたきね」
「そう、びっくりした、この2~3日で満開になったから」

そして、咲き誇る菜の花は、千代子さんが1人で全て手作業で植えました。

“花咲か夫婦”たちが作り上げた、まさに“手作り”のお祭りです。

(京面龍太郎アナウンサー)
「私が今、立っているこの展望台は、川上さんたちや地域の人が手作りで作ったものなんです。そのおかげで、このすばらしい景色を一望できます」

その展望台で“お花見”をする人も。4世代で訪れたこちらの家族は、“特等席”でランチタイムです。

(いの町本川から
「インスタグラムで(花が)咲いているのを見て、あすから雨なので、『きょう来とかないと!』と、急いで、休憩時間に、仕事の(笑)。すごいです、本当に」
「前、来た時よりもすごくきれいに見えるね。きれいで、(子どもが)初めてなので、お花見が。よかったです、初めてのお花見がここで」

祭りは4月14日(日)まで開かれていて、サクラや菜の花は今が見ごろ、そして枝垂れ桜やシバザクラはこれから見ごろを迎えそうです。

(川上千代子さん)
「今年は『サクラがすごく早く咲く』と言われていて、お祭りの日には散っているんじゃないかなと思ったんですけど、満開で、菜の花もちょうどに咲いて、すごくうれしいです。おいしい空気を“食べて”と言ったらおかしいですけど、吸いながら、花見をしていただくと、とてもありがたいです」

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