仏の黒人女性作家コンデさん死去 カリブ海グアドループ出身

マリーズ・コンデさん=2018年12月、ストックホルム(AP=共同)

 【パリ共同】魔女裁判をテーマにした「わたしはティチューバ」などの作品で知られるカリブ海のフランス海外県グアドループ出身の黒人女性作家マリーズ・コンデさんが2日までに、フランス南部アプトの病院で死去した。90歳だった。ルモンド紙などが2日伝えた。

 1934年2月、グアドループのポアンタピートル生まれ。16歳でフランス本土に渡り、ソルボンヌ大に進学。卒業後、西アフリカでフランス語を教えた。76年、アフリカで自分は何者なのかを問うカリブ海出身の女性の姿を描いた自伝的小説「エレマコノン」でデビューした。

 80年代に18~19世紀のアフリカを舞台に奴隷貿易などを描いた歴史小説を発表し、評価を得た。

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