セクゾ改め「timelesz」異例の新メンバー募集…「攻めの姿勢歓迎」「良さなくなる」と賛否

Sexy Zoneが1日、グループ名を「timelesz(タイムレス)」に改称。同時に旧ジャニーズ時代はタブーとなっていた「新メンバー募集オーディション」を実施すると発表した。これまでの慣例を破る挑戦的な取り組みで、ファンの間で賛否が起きている。

Sexy Zoneは3月いっぱいで中島健人が脱退し、1日に実施した生配信には現メンバーの菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人が出演。かねてから同グループは海外展開なども見据えて改名すると予告しており、この日の配信で新グループ名「timelesz」が発表された。

さらに新たな試みとして、新メンバー募集オーディションを実施すると告知。募集開始は5月以降で、現在芸能活動を行う団体に所属しておらず、18~30歳の日本で活動可能な男性であれば、経験の有無や自薦他薦は問わないという。旧ジャニーズ所属者も例外でなく、ジュニアの応募も受け付ける。合格者の人数は決まっていないが、菊池によると「10人組とかにはならない」とのことで、加入するのは1~2人程度とみられる。

旧ジャニーズ事務所でもオーディションはあったが、あくまで研修生扱いのジャニーズJr.(現ジュニア)を選ぶものだった。デビュー済みのグループが新メンバーを募集した前例はなく、脱退者が出るたびに人数が減っていく一方というのが通例。9人組から3人組になったNEWSや、6人組から2人組になったKing & Princeなど、極端に人数が減っても「メンバー補充」はタブーとなっていた。

菊池は配信で「中島が抜ける時に3人で話し合って、現状維持ではなく飛躍を目指したいというところで、大改革が必要だと思って。いろんな意見が出て、僕が言い出しっぺで2人に(新メンバー募集を)提案した」と話し、メンバー募集の発案者であることを告白。それに対して、佐藤は「最初に提案してくれたのは風磨くんだけど、そこが矢面に立ってほしくないという気持ちが僕たちはある。3人で決めたことだから」と、メンバー全員の総意であることを強調した。

この初の試みに対し、ネット上では「攻めの姿勢は歓迎」「未来を見据えた勇気ある決断」などとメンバーたちの考えを支持する声が湧き起こった。しかし、その一方で「到底受け入れられない」「ジュニアで何年も頑張ってデビューするという良さがなくなる」「3人のままじゃダメなの?」などと否定的な意見も目立ち、賛否両論となっている。

反発の背景には「ジュニアのころからメンバーたちの成長を見守り、デビューの喜びや苦楽を分かち合いたい」という、旧ジャニーズ時代からのファン心理がある。そのため、それまでの苦労を経験していない新顔がグループに入ってきても「受け入れられない」という意識があるのだろう。

Snow Manはデビュー前年の2019年、当時プロデューサーだった滝沢秀明氏が「テコ入れ」としてメンバー増員を決定。目黒蓮、ラウール、向井康二の3人を加入させたが、この時もファンからの強い反発があった。デビュー前のグループですらそうなのだから、今回のファンの混乱も理解できる。

ただ、Snow Manは新メンバー加入の戦略が大当たりし、目黒が俳優として大ブレイクしたことがグループの躍進につながった。timeleszについては、ファンからも「3人のままだったら徐々にグループ人気が落ちていくのは目に見えている」という冷静な指摘があり、新メンバー募集はジリ貧の流れを断ち切って「上を目指すため」の攻めの決断といえる。

オーディションは「timelesz project」として選考過程などを公開していくとのことで、旧ジャニーズ版『Produce 101』のような盛り上がりとなる可能性もある。菊池はYouTubeに投稿した予告編動画で「必ず納得してもらえるような結末にしたいと思っているからこそ全部を見せていきたい」と意気込んでいるが、初の試みはどのような展開になるのか今後も注目したい。

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