犬の心がボロボロになってしまう『3つのタブー』 犬の飼い主が絶対にしてはいけないNG行為とは?

️1.暴力を振るう

言わずもがなですが、愛犬に対して暴力を振るうことは絶対にあってはなりません。「しつけのため」と正当化して体罰を与える人もいるかもしれませんが、トレーニングの成否はわんこと飼い主さんとの間に、いかに信頼関係が築けているかによって大きく変わってきます。

暴力はわんこと飼い主さんとの関係を確実に悪化させます。たとえその場では指示に従ったように見えても、それは単に暴力に萎縮しただけであり、本来の意味でトレーニングが成功したとは言えません。

そして暴力はわんこに大きな心の傷を残します。飼い主さんに対して怯えるようになったり、強く警戒するようになるだけならまだ良い方です。

中には暴力を受けたことがトラウマとなり、特定の性別や体格をした相手を過剰に怖がるようになったり、最悪のケースでは人間不信に陥ってしまうこともあるのです。

️2.知らないところに置き去りにする

知らないところに置いていかれること、いつ迎えにきてもらえるかわからない場所でひとりぼっちにされることは、わんこにとって大きなストレスです。

その最たるものは飼育放棄。一度わんこと一緒に暮らしはじめたのなら、人間側の一時の感情や都合によって手放すことはあってはなりません。「捨てられてしまった」という記憶はわんこの心に暗い影を落とします。

暴力を振るわれた際と同様に人間不信になり、人間に心を開けず次の家族を見つけるときの障害になってしまうこともあります。

また飼育放棄ではなくても、旅行や出張などの事情でわんこを初めてのペットホテルや知人の家に預けたりすると、「捨てられてしまったのかも」と誤解して傷ついてしまうことがあります。

やむをえず預けなければならない場合には、事前に短時間のお預けをするなどして場所と人に慣らせるとともに、「ここは飼い主さんが迎えにきてくれる場所だから大丈夫」ということを教えてあげることが大切です。

️3.無視する

わんこは飼い主さんにかまってもらうことや注目してもらうことが大好きです。それだけに飼い主さんから無視されることほど辛いことはありません。

遊んでほしくて寄って行っても飼い主さんはスマホやテレビに夢中で見向きもしない、一生懸命に存在をアピールしているのに声すらかけてくれない…そんな状態が続くと大きなショックを受けてしまいます。

身体的に痛めつけるわけでもなく、あからさまな飼育放棄をするわけでもありませんが、「存在を無視する」というのは立派な虐待です。

わんこはあなたからの優しい声がけや、温かいスキンシップをいつでも待っているということを認識し、愛犬の健気な愛情を踏みにじらないように心に留めておきましょう。

️まとめ

いかがでしたでしょうか?「心の傷は体の傷よりも治りにくい」というのは、わんこも人間も一緒です。わんこと一緒に暮らすからには、飼い主さんにはその子を幸せにしてあげる責任があります。

間違っても心を壊してしまうようなことのないよう、今回ご紹介したようなタブーを侵すことは絶対にあってはなりません。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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