広島県内各地で行われた入社式 地元企業の"ちょっと変わった"取り組みをプレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】

「変わる入社式」広島の企業もさまざまな取り組み【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが、広島県内各地で行われた入社式についてお伝えします。

広島県内の多くの企業で、4月1日に入社式が行われました。マツダは、eスポーツを入社式に取り入れました。新入社員と社員がチームを組んで4チームでのレースを行います。ゲーム上の車は、もちろんマツダ車です。「先輩社員と一緒に走る喜びを感じてもらおう。」という、社員の中から提案を受けて実現しました。そして、広島県庁でも入庁式が行われ、広島県としては全国で初めて「防災職」という専門的な職員を採用しました。九州の北部豪雨の経験を行政に生かしていきたいという福岡で勤務していた消防士など3名が、今後の危機管理に備えます。

また、オタフクグループの入社式では、「声の手紙」として、これまで自分の人生を振り返って「誰に伝えたい思い」を表現するセレモニーがありました。新入社員14人と、その家族11人が出席しました。

■新入社員の「声の手紙」

「道を外しそうなときに、正しく前を向いて歩くことができたのは、お父さんお母さんのおかげだと本当に思っています。これからはオタフクソースの社員として、お母さんとお父さんがしてきたように、私も誰かの笑顔のために働けるような人間になっていきたいと思っています。」

「早く一人前の大人となって、たくさん恩返しをしたいと思っています。これからは支えられるだけでなく、支えあっていけるように頑張りますのでよろしくお願いします。」

初任給を見ると、広島銀行は今年度から大卒でプラス2万円、中国電力も先日、これまでに比べて8000円プラスすると発表しています。企業の担当者は「経営状況が決して安泰なわけではないが、やはり優秀な人材を確保していくため」と話していました。

その一方で、連合広島労働団体が発表してる中では、全体的な賃上げの流れがあるとしていますが、よく見ると、全体と比べて中小企業の伸び率が低くなっています。連合広島は「中小企業の労働者が7割ぐらいを占めているので、賃上げの流れを加速させ、波及させていく必要がある。」としています。新入社員の皆さんには、新たな気持ちで社会人生活をスタートしてほしいものです。

【テレビ派 2024年4月1日放送】

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