「商戦期間を伸ばし少しでも…」最も早い4月12日に初取引 新茶の出来は寒さで遅れるも「味はいい」=静岡

静岡県内屈指の茶どころ、菊川市では4月2日、ビニールハウスで栽培された新茶の初摘みが行われました。2024年は静岡茶市場の初取引が、過去最も早い4月12日に行われますが、気になる出来はどうでしょうか。

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朝8時から菊川市で始まったハウス新茶の初摘み。菊川茶手揉保存会のメンバーや菊川茶娘など約20人が、鮮やかに色づいた「やぶきた」の新芽を丁寧に摘み取っていきました。

<菊川茶手揉保存会 宮城孝雄前会長>
「やぶきたは、まろやか。深蒸しは特にまろやかな味が特徴。ぜひ急須でおいしいお茶をいただいてください」

新茶シーズンの到来を告げる静岡茶市場の初取引。2024年は過去最も早い4月12日に行われることが決まりました。2年連続での史上最も早い取引に茶市場側は「商戦期間を伸ばして少しでも新茶を楽しんでもらいたい」としています。

では、気になる今年の出来は、どうなのでしょうか。生産者に聞いてみると…。

<菊川茶手揉保存会 宮城孝雄前会長>
「順調と言いたいんですが、寒さが強かったので遅れた状況。味はいいと思うんですが、芽が少し小型」

菊川市の茶業協会によりますと、菊川市内の新茶は3月の寒さや天候不順で日照時間が短かったことなどが影響し、例年より5日ほど生育が遅いということです。そのため、菊川での取引は、少し遅くなるそうです。

<菊川市茶業協会 一色京子事務局長>
「菊川市は去年4月15日に取引きが始まったが、今年は4月20日頃と予想されます」

静岡自慢のおいしい新茶が食卓に届くのは、まもなくです。

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