「紅麹」の成分は…専門家に聞く 昔から食品などに使われる天然物 青カビの一種がつくったものが混入したか

小林製薬の「紅麹」成分を含むサプリメントによる健康被害で、静岡県内で新たに関連が疑われる患者が2人確認され、あわせて18人になったことが分かりました。今回問題となった「紅麹」とは、そもそもどのような成分なのでしょうか。専門家に聞きました。

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<長崎大学大学院 北潔教授>
「紅麹は穀物で増殖するカビ、紅色があるので食品の着色に使う。実際コレステロールの薬で使われているのと同じ成分が入っているのは科学的に証明されているので、そういうところをアピールポイントにして健康食品として販売されるようになってきた」

専門家によりますと「紅麹」は昔から食品などに使われる天然物だということです。

一方、紅麹の製造工場で検出された健康被害との関連が疑われる「プベルル酸」とは何でしょうか。

<長崎大学大学院 北潔教授>
「青カビの仲間なんですね。ですから、おそらく青カビの一種がつくったものが何らかの条件で混入してきたと。プベルル酸が毒性が高いということはあるんですけど、それが我々にすぐ、特に今回の腎臓にということは、やはり科学的にきっちり調べる必要がある」

病原体の研究などを行う長崎大学大学院の北教授は「プベルル酸の人体への影響は動物実験などを通して検証する必要がある。実験は数か月かかる可能性がある」と話しています。

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