【広島】新井監督も最敬礼「さすが野間さん」 3回に野間レーザー&8回決勝打の職人ぶり

広島・野間峻祥

広島は今季の本拠地開幕となった2日のヤクルト戦(マツダ)に2―1で競り勝った。

試合は広島・床田、ヤクルト・小沢の投手戦で、6回まで両軍無得点。だが、終盤7回以降は目まぐるしい展開となった。

先に試合を動かしたのは赤ヘル打線。7回、小園の四球と盗塁で得た二死二塁の好機で、ベテラン・秋山が燕の3番手・嘉弥真から「あそこは何とか1本出したかった」と左前に弾き返し、二走の小園が生還。均衡を破ると、1―1と再びに同点に追いつかれた後の8回にも、粘り腰を発揮した。

ヤクルト・清水に対し、先頭・田村が今季初安打となる右前打を口火に、二死二塁から野間峻祥外野手(31)が直球を捉える。右中間への打球は定位置より前に陣取った外野手の頭上を越え、決勝の適時三塁打となった。野間は「外野のポジション的には僕だったので(笑い)」と昨季0本塁打の自らをイジりつつも「(外野を)越えてくれと思いました」と会心の一撃を振り返った。

試合後の新井貴浩監督(47)は、まずは7回無失点の今季初先発・床田の好投を評価。終盤に奮起した赤ヘル打線については「もちろん、打ったアキ(=秋山)も素晴らしんだけど、あそこら辺が本当に成長感じる」と、7回に四球と盗塁で好機をお膳立てした3番・小園の集中力を絶賛した。

さらに8回の決勝打の野間は、3回にも中堅守備での好返球で、敵走者の本塁突入を阻止しており「本当、大活躍ですね。よくあの場面で打ってくれました。勝負強いなという感じです。さすが野間さん」と〝敬称〟を入れ、殊勲をたたえていた。

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