自転車取り締まり件数「過去最多129件」 栃木県警察本部

とちぎテレビ

去年(2023年)1年間に栃木県内であった自転車の利用者に対する取り締まりの件数が、過去最も多かったことが栃木県警察本部のまとめで分かりました。

県警察本部は2023年9月、交通部内に専従班を設けて自転車の絡む事故の防止に取り組んできました。

その結果、2023年1年間の県内の自転車の利用者に対する取り締まりの件数が、129件にのぼりました。前の年より86件増え過去最も多くなりました。

県警によりますと、自転車の絡む事故は県内で発生した交通事故全体のおよそ4分の1を占めていて2022年が全体の3877件に対して、1036件、2023年が全体の3808件に対して、973件発生しています。そのうちの7割は自転車側に違反があったということです。

そこで県警は、事故の防止に向けて広報活動のほか、取り締まりや指導の強化に取り組んでいます。

2023年の取り締まりの内訳を見ますと「一時不停止」が59件で最も多く、次いで「イヤホンや携帯電話などの使用」が33件、ブレーキ性能の不良が13件となっています。また、取り締まりを受けた全体のおよそ4割は10代が占めていて、そのうち6割ほどが高校生だったということです。

政府は3月、16歳以上の自転車の交通違反に反則金の納付を通告できる交通反則切符いわゆる青切符制度を導入する道路交通法の改正案を閣議決定しています。

県警ではこの春交通企画課に安全対策係交通指導課に指導取締係を新たに設置して引き続き自転車の事故の防止に向けて対策を強化する方針です。

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