【柔道】五輪2連覇狙う阿部一二三に油断なし「パリで勝たないと意味がなくなる」

阿部一二三

柔道男子66キロ級でパリ五輪代表の阿部一二三(パーク24)が、2連覇へ決意を新たにした。

阿部はグランドスラム(GS)アンタルヤ大会で優勝し、2日に羽田空港に帰国した。大会を振り返り「自分らしい柔道ができた。序盤は少し固かったけど、試合を重ねていくごとに動きは良くなっていった」と満足げな表情を浮かべた。

阿部にとってはよいデータがある。2021年も、4月に行われたGSアンタルヤ大会で優勝し、東京五輪での金メダルへとつなげた。今年のパリ五輪も当時と同じ臨戦過程となる。「約4か月あれば、すごいいい状態に仕上げられる」と自信をのぞかせた。

東京五輪後のおよそ2年半で、棄権などによる不戦敗を除けば、阿部は無敗。負けなしでパリ五輪へ臨むことになる。それでも「パリまで負けなしでこれて、こんなにいいことはない。ただ最後の最後で崩れたら絶対にダメ。パリで勝たないとここまでやってきたことに意味がなくなるし、やっぱり五輪が全て。気を抜かずに自分自身を追い込んでいきたい」と油断はなし。

男子日本代表の鈴木桂治監督も「一番気をつけないといけないのは落とし穴。この結果に勘違いをせず、緊張感を持って対策をしていくことが重要」と気を引き締めていた。

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