【WWE】アスカ&カイリが鮮やか連係で快勝 祭典へ気勢「私たちが支配している」

左からイヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイのダメージCTRL(C)WWE

WWE女子タッグ王者の〝明日の女帝〟アスカと〝海賊王女〟カイリ・セインが、プロレスの祭典「レッスルマニア40」(6、7日=日本時間7、8日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)へ向けて気勢を上げた。

祭典では悪のユニット「ダメージCTRL」で共闘するダコタ・カイとトリオを組み、遺恨のあるビアンカ・ベレア&ナオミ&ジェイド・カーギルの強力チームと激突する。祭典があと5日に迫った1日(日本時間2日)のロウ(ニューヨーク市ブルックリン)では、カブキ・ウォリアーズとダコタが、シェイナ・ベイズラー&ゾーイ・スターク&ティーガン・ノックスと対戦した。

試合前には、元盟友ベイリーの挑戦を受けるWWE女子王者イヨ・スカイを交えた4人で、祭典の対戦相手へメッセージを送った。ダコタがベイリー、ジェイド、ナオミ、ビアンカに「私たちがWWEを支配している。レッスルマニアでベイリー、ジェイド、ナオミ、ビアンカはダメージCTRLがこの業界の未来だと知ることになるわ」などと、必勝宣言だ。

ダメージCTRLの入場テーマ曲もすでに新調されており、アスカ、カイリ、ダコタはセコンドのイヨとともにド派手な入場。ゴングと同時に相手トリオに襲いかかると、アスカは舌を出しながら親指を下に向けて観衆にサムズダウンだ。ブーイングを浴びた制御不能の女帝は、WWEユニバース(ファン)までも挑発する。さらにティーガンに、アスカのミドルキック→カイリのカカト落とし→アスカのフェースバスター→カイリのドロップキックの波状攻撃。リングサイドのイヨは不敵な笑みを浮かべる中、ダメージCTRLが試合をコントロールする。

アスカがゾーイ、カイリがシェイナ、ダコタがティーガンを捕らえ3人同時ジャーマン、顔面キックからゾーイのプランチャを浴びるが、試合運びのうまさはアスカ&カイリが一枚上手だ。ゾーイの猛攻をしのいだカイリが、ブレーンバスターで投げ飛ばして逆転。ダコタがティーガンに捕まると、アスカがすかさずリングインしてアシストする。その女帝がシェイナのキリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲されれば、カイリが場外からシェイナの足を引っ張り、アスカがハイキックでKO。ゾーイのスワンダイブ式ミサイルキックにはダコタがカウンターのスーパーキックを見舞った。

最後はダコタがコーナーのティーガンに得意のランニングキックをぶち込み、アスカがドラゴンスリーパーで捕獲。そこにカイリが必殺のインセインエルボーを決めて、3カウントを奪った。見事な連係が決まってダメージCTRLが快勝。アスカとカイリはダコタ、イヨとともにリング中央で祭典での必勝をアピールした。

カイリは試合後にX(旧ツイッター)を更新。「1か月で何回試合をしたかは覚えてないけど…WWEユニバースのために全力を尽くしたことは覚えている、ハハッ」とポストし、悪のユニットで世界最大団体の女子戦線をけん引する強烈な自負をのぞかせていた。

この日のロウは「ABEMA」にて放送された。

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