「先生をイライラさせたいの?」「泣くんだったら出て行って」 手やペンでたたかれた児童も 鹿児島県教委が女性教諭を懲戒処分

 鹿児島県教育委員会は2日、複数の児童に体罰と不適切な指導を行ったとして、鹿児島地区の小学校女性教諭(57)を、同日付で減給3カ月(給料月額と教職調整額の10分の1)の懲戒処分とした。2024年度の懲戒処分は初めて。

 県教委によると、教諭は22年10月から11月にかけて、教室で児童3人に、学習態度などについて指導する際、手のひらで頭頂部、ペンで額を、3人合わせて少なくとも9回たたいた。このほか、3人に対して「泣くんだったら出て行って」「先生をイライラさせたいの」など不適切な発言も複数回行った。保護者から学校への抗議で発覚した。

 教諭は「子どもたちの心を傷つけ申し訳ない」と反省しているという。教職員課の中島靖治課長は「体罰と不適切な指導、言動は児童生徒の人格を傷つける絶対に許されない行為。指導を徹底したい」とした。

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