複眼経済塾、複眼Bizシリーズ第7弾を公開 ~「本気のDXで事業・会社・地域の変革目指す」岡野バルブ製造。株主総会を楽しみ、質問に本音で答える4代目岡野武治社長~

複眼経済塾株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役・塾長:渡部 清二)は、投資家とビジネスパーソンに必要なインテリジェンスを伝える複眼Bizの最新作として、『~「本気のDXで事業・会社・地域の変革目指す」岡野バルブ製造。株主総会を楽しみ、質問に本音で答える4代目岡野武治社長~』投資教育の複眼経済塾、複眼Bizシリーズ第7弾を、2024年4月3日(水)に公開しました。

■複眼経済Bizとは

投資教育を祖業とする複眼経済塾が、株式投資家だけでなくビジネスパーソン向けにも役立つことを、いつも以上に意識して作成しているコンテンツシリーズの総称です。

岡野社長 新規事業で既存事業にもシナジー

■公開の目的

このコンテンツの公開によって、企業の内部状況をより深く理解するための情報を投資家に提供することを目指しています。また、経営陣の質と組織の変革に焦点を当てることで、投資判断に役立つ洞察を提供し、経済教育の一環として実際の企業分析の重要性を強調することも目的としています。

■インタビュー紹介

株主総会を終えた当日に、岡野武治社長に、お話を伺いました。

■2024年株主総会を終えて

岡野社長)

株主総会自体は嫌いではありません。社外の方というと不適切かもしれませんが、株主様は普段関わらない方ですけども、当社に関心を持ってくださる方と、お話をできるチャンスでもあります。

普通、株主総会といいますと、来た方に対して、当たり障りのない回答をして、その場を何とか流して終わるというケースが多いと思うのです。しかし、私は対話をするいい機会だと思います。自分で、ちゃんと考えていなかったことなど、ここを突かれると痛いなとは言いませんが、よく考えてなかったなというところもあります。それを考える機会にもなります。そういう意味で、株主の方からの質問というのは、応対するのがとても楽しいです。気づきもあり、とても楽しんで進めています。

■将来ビジョン

可視化プロジェクト進行中

小笹)

そう言っていただけたらとても嬉しいです。今日の総会で、何か気づくことがありましたか。

岡野社長)

当社というか、私が起案のものも多いですが、新しいことをいろいろやろうとしています。私の中では、全ての話が、ぼやっとではありますが繋がっています。これをきちっと成文化、明文化して社内外に共有できるものとして(これまで)アウトプットをしていませんでした。それのアウトプットをする方がいいんだろうなという風に思っております。共感を得るという意味も含めてです。

小笹)

それはこういう意味でいいでしょうか。岡野社長が点の努力をされているのは見えてきました。ただなかなかそれが地図になっていないということですか。

岡野社長)

私の中では、なっています。正直言うと、それを全部言ってしまったら、野暮だなとも思っています。

実践していった結果、後から「こういうことか」とわかると、かっこいいかなと思っているところがあります。特にスタートアップの方々というのは、ピッチなども含めて、すごくPRしますが、私は自分自身をPRするとか、考えていることを全部喋るというのが自分の美学という観点から、あまりかっこいいなとは思っていません。

黙って、有言実行ではなくて、言葉にせずに実行していって、結果で見せていく方が好きだなというところがあります。ということもあって、あまり言葉にしないというところがありました。とはいえ、それをずっと続けていても、なかなか人は集まってきません。ということで、最近は、やはりアウトプットが必要だなということで、アウトプットを強化するようにしています。でも、正直、あまり多くは語りたくないなという面はあります。

小笹)

美学との葛藤の中にいらっしゃるのですね。

岡野社長)

そうかもしれません。

■安易な利益追求でなく

地元に貢献できるビジネスを作りたい

小笹)

(総会で)もう一つ男気があると思ったことがあります。(今日の株主総会の質問で)「門司駅前の特等地に本社があり、使っていない工場があるわけだから、マンションを建てて稼げば簡単じゃないか」という(株主からの)問いに、毅然として答えてらっしゃいましたね。再現してください。

岡野社長)

そうでした。確かに、北九州の主要駅の中の一つである門司駅。特にこのあたりは、住宅地として人気がある場所です。駅のそばで、土地(の広さ)も1ヘクタールぐらいあります。なので、そこにマンションを作れば、手堅く不動産ビジネスができます。賃貸に出せば、収入を得ることは、たやすいんです。とはいえ、北九州全体で見ますと、近年、人口が減っています。活気もなくなっています。そこで、単純な宅地を作っても、町の活性化には繋がりにくいと考えています。当社も100年間、この地でやってきました。

この地域にお世話になっているという認識はあります。地域への貢献をしたいという気持ちもあります。単純な企業的なシンプルな利益だけを追求していくというよりは、この町への恩返しも含めて、この町が活性化するような使い方をしたいなと考えています。

着々と進む門司駅前本社の再開発プロジェクト

(注)

門司本社屋に併設された工場が行橋工場に移転、集約されたのが2018年。同時に老朽化した本社屋を建て替え、全面リニューアルするプロジェクトがはじまっています。本社所在地の中町1の頭文字を取って「N1プロジェクト」と名付けられた本プロジェクトは、面積15,064m2、門司駅からすぐの敷地を地域や企業に開き、新たに北九州の象徴となる場を作ることを目指しています。(引用元:岡野バルブ製造ウェブサイト)< https://okano-valve.co.jp/contents/n1/

続きは、動画をご覧ください。< https://youtu.be/t2wOZSnTWs4 >岡野社長に、人材、DX、新規事業と既存事業のシナジーなどの話を伺っています。

■複眼流株主総会評価 15点満点で10点獲得 5段階評価でB

1. 第一印象を3段階評価とその理由 1点/2点

(普通)

株主30人くらいでしょうか。殆ど全員男性だったと思います。前の方には、おそらくですが、社員株主も陣取っていらっしゃいました。事業説明会なく65分で終了しました。

2. 社長はわかりやすく「自分の言葉」で話し、 熱意が感じられたか? 4点/4点

(はい)

岡野社長は、冒頭部分は、準備した原稿を読んでいましたが、質疑になると、自分の言葉で話していました。去年に続き2度目の参加なのですが、今年は、担当役員にコメントをお願いする時もあり、また、株主に質問を促すところもあり、余裕が感じられました。できていないところはできていないところで、素直に認める姿勢など、大変好感のもてる立ち振る舞いでした。同時に、岡野社長が会社を大きく前進させていきたいと感じている意欲も感じました。

3. 社長以外の登壇者の説明内容はわかりやすく「自分の言葉」で話し、熱意が感じられたか? 2点/2点

(はい)

担当役員の方々、それぞれに個性的でパッションをもっていらっしゃいました。ウェブサイトに一覧がありました。< https://okano-valve.co.jp/corporate/team/ >。服装がバラバラなのがいいですね。これはなかなか他社のウェブサイトではないことです。

岡野バルブ製造の経営陣

能力のある方々が、個性を活かせる会社なのではないかと感じました。

4. 参加社員の雰囲気はどうか? 1点/2点

(良い)

4階の会議室に向けて、階段であがっていきます。1階ごとに社員がいます。平均年齢35歳前後の若い会社と聞いています。OpenWorkを見てみましょう。< https://www.openwork.jp/company.php?m_id=a0910000000FrMt >。5点満点で2.79です。決して高い数字ではありませんが、会場にいる方々の雰囲気は、とても良かったと思います。

5. 居心地のよい空間だったか? 1点/2点

普通です。本社の建物は、かなり古そうですが、よく丁寧に使っていると思います。

6. 演出に工夫はあったか? 1点/3点

今回は改善点がありました。これまで役員の方々が縦に3列に座っていて、3列目に座る役員の表情が見えなかったのです。昨年の総会で改善を要望したところ、今年は2列になっていて、表情が見えやすくなりました。来年、さらなる改善に期待しましょう。10時総会スタート、11時5分頃、終わりました。

7. 株主総会総合評価

総合得点10点です。5段階評価で上から2番目のB獲得です。オーソドックスなスタイルの総会ですが、質疑応答の充実度は、私が参加する株主総会の中でも、トップクラスです。今後、企業の進化の方向性がさらにはっきりしてきたら、総会もいろんな手法で、ビジョンを伝える会になっていくのだろうと、期待しています。

今回、岡野社長にインタビューさせてもらったり、ウェブサイトを拝見すると、方向性はかなりクリアになってきているので、そんなビジョンが、総会でも明確に語られる時期は近いでしょう。

掲載企業の株式の売買を奨励するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

■会社概要

商号 : 複眼経済塾株式会社

代表者 : 代表取締役・塾長 渡部 清二

所在地 : 〒162-0843 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2階

事業内容: 複眼経済塾の運営・管理、各種講演、書籍の執筆・出版

URL :https://www.millioneyes.jp/

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